【給水関係】洗濯機の使い方2【トラブル】
こんばんは、おちょこです。
洗濯機の便利な使い方や、よくある質問について数回に分けて紹介していきたいと思います。
以前、大手家電メーカーで勤めていた経験があり、お客様からよくご質問される内容に触れる機会があったので、どのメーカーの洗濯機でも恐らく共通だろうと思う内容を何回かに分けてご紹介します。
前回の記事はこちら。
nailbeautydiary.hatenablog.com
文字数が膨大なので、目次より気になる項目をご覧ください。
給水されない(水が出てこない)
洗濯機のスタートボタンを押したのに
- 給水が始まらない
- 給水に時間がかかる
- 給水時に変な異音がしている
という状態の場合の対処方法です。
※給水が出来ないエラーコードが頻繁に出て止まる場合は、下の方の「故障や稀なケース」をご覧ください。
早見チャート
- 水栓を開ける
- お湯取り機能を解除する
- ふたを閉める
- 「給水が出来ない」エラーコードが頻繁に出るなら点検依頼を推奨
はじめに
ハイグレードな洗濯機だと、運転開始時に色々な準備を行うため、給水が始まるまでに時間がかかることがあるので、数分位なら待ってみてください。
(昔の洗濯機はスタートすればすぐ給水が始まっていたので、数十秒経っても給水が始まらないと不安になる方が多いんです)
また、最近の洗濯機は事故防止のため、ふたを閉じないと給水されないタイプも多いので、ふたを閉めてみてください。
水栓(水道の蛇口)が開いているかを確認する
説明不要ですね!
恐らく、殆どの方が真っ先に気づかれる項目ですよね。
私は水栓を開け忘れて給水されてない事が良くあります(笑)
余談ですが、オートストッパー式の水栓ならまだしも、普通の蛇口タイプの水栓の場合は、必ず洗濯終了後に水栓を閉める癖をつけた方がいいです。
水栓を開けたままの状態で、万が一給水ホースが外れた場合、蛇口から水が出続けるので、大変なことになります。
自宅にいる時ならまだいいですが、留守中に発生した場合…恐ろしいですね(汗)
戸建てならまだマシですが、マンションなどに住んでいる場合は、下の階に住んでいる方の部屋まで水漏れを起こし、多額の損害賠償を払わなくてはいけなくなったというケースを、働いていた際に良く聞きました。
それからは私も他人事だとは思わず、水栓は閉めるようにしています。
お湯取り機能が設定されていないか確認する
お風呂のお湯をホースでくみ取る機能がついている洗濯機で、なかなか給水が始まらない、給水に時間がかかる、変な異音がする場合は、大抵お湯取り機能が設定されている事が原因です。
お湯取り機能を今まで使ったことが無いという場合でも、何かの拍子でボタンが押されて知らないうちに設定されてしまっていたと言うケースが多いので、確認してみてください。
設定や解除方法は、本体の取扱説明書をご覧ください。
なかなか給水が始まらない、給水に時間がかかる理由
お湯取り機能を設定していると何故、給水に時間がかかるのか、詳しく説明しますね。
※メーカーの仕様によっても解釈が違ってくると思うので、興味のない方はスルーで問題ありません!
お湯取り機能を設定していると、くみ取るお湯が無い状態でも洗濯機は「お湯取りの設定がされてるからお湯をすい取らなきゃ!」と暫く頑張り続けます。
その間は当然ですが給水されないので、給水が中々始まらなかったり、時間がかかったりします。
最近の洗濯機は、お湯取り機能でお湯が吸えなくてもそのまま運転を続行できるように、10分程で自動的に水道水での給水に切り替えてくれるものもあり、その場合は特にお知らせもしてくれないので気づきにくいんですよね。
(メーカーによっては、自動的に水道での給水に切り変わらず、エラー表示でお知らせするものもあるようです)
ちなみに、洗濯時間が最近長くなったなと感じた場合も、お湯取り設定がされてしまっている事があるので、心当たりのある方は、設定を確認してみてくださいね。
水道水に切り替わるまでに10分程度の時間を設けている理由は、お湯取りを利用した場合に給水にかかる時間が長くてもそれくらいだからです。
直ぐに水道水に切り替えてくれればいいのにと思うかもしれませんが、設置環境やお湯の残り具合の関係で、お湯取りに時間がかかってしまった時に、すぐ水道水に切り替えてしまったら、お湯取り機能を使いたい人にとっては、お湯を使いたいのに何ですぐ水道水に切り替わるの?と逆に不便になってしまいますよね。
水道水に切り替わるまでの時間はメーカー毎に違うと思うので、10分は目安としてくださいね。
給水時に変な異音がする
お湯取りをする際、洗濯機に内蔵されているポンプでお湯を吸い上げているのですが、そのポンプの稼働音の可能性が高いです。
一般的に「ブーン」という音がします。
変な音が給水時にしていたらお湯取り機能を疑いましょう。
故障や稀なケース
大抵の洗濯機は、一定時間経っても指定水位に達しない場合に「給水が出来ない」エラーで止まるようになっています。
エラーコードは本体取扱説明書で確認してください。
このエラーは、お湯取り機能は関係ありません。
(お湯取りが出来ないエラーも同じエラーが出るタイプのメーカーなら、お湯取り機能をきちんと解除している事が前提)
水栓を開けているのに頻繁に「給水が出来ない」エラーで止まる場合は、メーカーへ点検のご依頼をお勧めします。
扱い方の問題ではなく、水道側の問題か、洗濯機側の故障等が考えられます。
水道の出を確認するために安易に給水ホースを取り外すと水漏れの原因になるので注意が必要です。
もし自分で確認したいという場合は、本体取扱説明書の「水抜きの仕方」(「引っ越しをする時」とかの項目に書かれていると思います)や、据付説明書を参考にし、慎重に行ってください。
不安な場合や、取扱説明書を見てもよくわからない場合は、無理をせず点検を依頼しましょう。
ちなみに稀なケースで、自宅の水道の水圧が弱いとか、給水口(給水ホースを取り付けている所)がゴミなどで目詰まりを起こしている等でも給水に時間がかかる事があります。
給水口にゴミが詰まるケースは浄水されていない水(水道水ではなく湧き水や雨水、井戸等)を利用している環境だと起こる事があります。
お湯取り機能:風呂水を吸い上げない
- お湯を吸い上げない
- お湯の吸い上げに時間がかかる
このような、お湯取り機能を使っている際のトラブルについてご紹介します。
お湯取り機能とは
お湯取り機能とは、お風呂に溜めたお湯を、専用のホースを使い、洗濯機に内蔵されているポンプでくみ上げ、水道水の代わりに利用する事が出来る機能です。
水道代を節約したい方にお勧めの機能です。
この機能がついていない洗濯機もあるので、洗濯機を買い替える際には注意してくださいね。
はじめに
お湯取り機能は設定されているか
まず当然ですが、お湯取り機能がきちんと設定されているか、お風呂の残り湯が十分にあるかを確認してください。
水栓は開いているか
洗濯機によっては風呂水給水性能を上げるために、呼び水に水道水を使うものがあるので、洗い~すすぎまで全工程をお湯取りで行おうとしている場合でも、必ず水栓は開けてください。
(このタイプの洗濯機の場合、本体取扱説明書にも記載があると思うので、確認してみてください)
※初めて使用する場合と、今までは問題なかった場合で分けていますが、出来ればすべての項目を確認してみてください。
今までは問題が無かった場合
今までは問題なく使えており、使用環境も変わらないのに、吸い上げなくなったという場合の対処方法です。
フィルターを確認する
お湯取りホースのお風呂に入れる側の先端部分は、ごみを吸い取らないようにフィルターのような部品がついていると思います。
このフィルターの中にスポンジや部品が入っているタイプのものだと、中のスポンジや部品がが何らかの拍子にホースの中に吸い込まれてしまい、目詰まりを起こしていたというケースが非常に多いです。
特にフィルターを交換したばかりの場合は、これが原因の可能性が高いです。
分解できるタイプのものであれば、中のスポンジや部品で足りないものが無いか、取り付ける順番があっているか、目詰まりを起こしていないか確認してみてください。
(詳しくは本体取扱説明書を確認してください)
こんなやつです
ホースに穴が開いていないか確認する
ホースに穴が開いていたり、破損していると、お湯を吸い取れなくなります。
傷をつけた覚えが無くても、長く使用している場合は、経年劣化で破損していたという事があります。
穴が開いていないか確認する方法は、ホースの中の水を抜き、水を溜めた湯船の中にホースを沈めていき、ぶくぶくと水泡がホースから出てこないか確認します。
自転車のタイヤのパンク箇所を確認する方法と同じですね!
もし破損していた場合は、新しいお湯取りホースに交換してみてください。
お湯取りホース側に問題が無かった場合は、下記の項目も参考になさってください。
初めて使ったら吸い上げない、使用環境が変わったら吸い上げない
洗濯機を買い替え、初めてお湯取り機能を使ってみたら吸い上げなかった、洗濯機の配置換えをしたり、引っ越しをしたら吸い上げなくなった場合の確認個所をご紹介します。
上記の「今までは問題なかった場合」も参考になさってくださいね。
浴槽の「水面」が、洗濯機のお湯取りホースが接続されている所よりも高くないか確認する。
あまりないケースですが、洗濯機よりも浴槽の位置が高かったりすると、吸い上げられない事があります。
お湯取りホースが巻かれたままだったり、折れ曲がった状態になっていないか確認する。
ホースは長いので、必要な部分だけを伸ばして使用している場合、給水に時間がかかったり、給水出来ない事があります。
出来れば長すぎるものよりも、浴槽から洗濯機までの距離より少し余裕がある程度の長さのものを用意する事をお勧めします。
※ホースの先端についているフィルターを交換できるタイプの場合、ホースを好きな長さに切って組み立てられるものもあるので、丁度いい長さのものが無ければメーカーに相談してみるのもいいかも。
高い段差を超える際に、ホースにたるみが無いか確認する。
お湯取りホースの高低差がありすぎないか確認する。
例えば、外に洗濯機を置いていて、窓を乗り越えてお湯取りホースを設置した場合とかですね。
ある程度の高低差があると吸い上げられない事があり、どの位の高低差なら問題が無いのかは、メーカーにより異なると思うので、本体取扱説明書を見てみてくださいね。
入浴剤を入れている
入浴剤を入れている場合、発砲タイプのものや、とろみの出るタイプのものを使用した場合、吸い取れなかったり、時間がかかる事があります。
最近は、入浴剤のパッケージに洗濯に使えるかどうかが記載されていることも多いので、目安にしてみてくださいね。
凍結
寒冷地などの場合、ホースの中の水が凍結して給水が出来なくなるケースもあるので、ホースの中の水は抜き、水栓付近とまとめて毛布で包んでおく等、凍結対策を行ってくださいね。
これらの事を確認しても改善されない場合は、洗濯機側の問題の可能性もあるので、メーカーへ相談や点検を依頼してみてください。
おまけ:お湯取りホースの水抜き方法
ホースを取り外してホースの水抜きをしても良いのですが、毎回ホースを取り外すのは面倒だと思うので、ホースを取り外さずに水抜きする方法をご紹介します。
お湯取りホースを洗濯機よりも高い位置に持ち上げると、ホースの中の水が洗濯機(洗濯槽)に入っていき、ホースの中の水を抜くことが出来ます。
洗濯中でも洗濯後でもお湯取り機能を使っていない時ならいつでも可能です。
電源が切れている状態で洗濯槽の中に水が流れて行っても、大抵の洗濯機は排水弁を開けたまま運転を終了しているので、その場合はちゃんと排水されます。
どうしても水が残るかが心配な場合は、洗濯中に水抜きするか、水抜き後1分で良いので脱水をかけてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は給水関係のお話でした。
思った以上に長文になってしまったので、また次回以降に記事にしたいと思います。
洗濯機メーカーにより仕様が異なり、これらの対処法が当てはまらない事もあるかもしれないので、詳しくは取扱説明書を参考にされたり、メーカーへ確認してくださいね。